NEW 死に向き合って生きる 島薗 進 2025年12月7日
日曜講座 日常生活の中で生きる/活かされるイエスの教え―生と死に向き合ってー 第3回
日時:2025年12月7日(日) 14時~16時
講師:島薗 進(大正大学客員教授、東京大学名誉教授、上智大学グリーフケア研究所客員所員)
死生学興隆に貢献した2人の女性リーダー、シシリー・ソンダースとキュウブラー・ロスは、死にゆく人々のための働きを最初から最後まで常に基準を患者においていたため、患者との会話の断片はホスピス理念の一部となった。
キュウブラ・ロスの「死の5段階モデル」は、「否認と隔離」、「怒り」、「取引き」「抑うつ」、「受容」となっている。医療は死の恐怖を患者や医療関係者の中に増大させるのではなく、痛みを持った他者と人として交わり、支え合う生き方を求める道筋をつけた。また、デニス・クラスは、継続する絆(continuing bond)として、死別の悲嘆からの回復には個人との関係を断ち切るのではなく、故人との絆を保ち続けることが有効とした。それは、日本ではお墓参りを大事に考える日本文化にも表れている。
死は常に不合理で非常理なものである。今の医療は緩和ケアを含めて生きていく手立ての情報だけがある。それをきちんとマネジメントし、ケアできるようなシステムには宗教性が必要なのではないか。
カトリックのドイツ人神父ホイヴェル師は「死んだ後のことは分からないが行けるかもしれないあの世が荒涼たる荒野ではなく、きれいで楽しいところだと信じることを一生かけて信じるのが信者という者だ」と言った。志賀直哉の「城崎にて」の中では、死については禅宗の影響もあるとし、日本人は無宗教ではなく食事の前には“いただきます”と “ごちそうさま”を日常的に見えないものに向かって言っている。自然への感謝と共に。
来期の日曜講座は日常の中で生きる/活かされるイエスの教え―再考・愛
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