講座開催レポート

講座

NEW 「生」と「死」を人間の尊厳から考える 秋葉 悦子 2025年10月26日

 

日曜講座 日常生活の中で生きる/活かされるイエスの教え―生と死に向き合ってー 第1回
日時:2025年10月26日(日) 14時~16時
講師: 秋葉 悦子(教皇庁生命アカデミー正会員、富山大学名誉教授)

 今まで医学部で刑事法と医事法に主に関りながらカトリックの生命尊重の立場で研究することには温度差がありましたが、ヒト遺伝学の権威であり、ダウン症遺伝子を発見されたルジュン博士が優生思想(死の文化)に抗い、生命の保護のために、その問題を議論する場の必要性を当時のフランシスコ教皇に訴え、実現したのが教皇庁アカデミーです。
 日本はようやく2024年に最高裁大法廷判決・優生保護法が人間の尊厳原則に反し、違憲であることを全員一致で承認しました。
 また、現在の世界情勢を理解する上で、EU憲法、国際法モデルの人格主義の国々と、個人主義の合衆国憲法モデルの違いを知る事は大きいと思われる。合衆国は善悪の決定権を個人の自己決定権に委ね、すべて訴訟で決められ、国家の干渉を拒む。道徳法を認めず、死ぬ権利、中絶の権利、ドラッグの権利など善悪や道徳から切り離す。すべてdealで動かすトランプ大統領の発想の原点と気づかされた。
 信仰から与えられる慈愛を受けて、土の塵で形作られた人に命の息、すなわち叡智を吹き入れられるように理性とのバランスをとることが求められる。AIにはスピリットがない。息を吹き入れないといけない。
 精神科医の父からの影響として見えない物に価値をみる。それは優しさや純粋さであり、病床にある人に対しても家族みんなで、また包括的緩和ケアを治療の中に活かされたい。

秋葉悦子氏の講座の見逃し配信をご覧になるには、2025/11/2 23:59までにPeatixからお申込みください。
お支払い方法がコンビニ/ATMの方は、上記の日時より1日早く締め切られます。(見逃し配信期限2025/11/26)
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第2回 11月16日
山崎 章郎(ケアタウン小平クリニック名誉医院長、元聖ヨハネ会桜町病院ホスピス科部長)
終末期・緩和ケア医としての体験から
第2回 12月7日
島薗 進(大正大学客員教授、東京大学名誉教授)死に向き合って生きる
Zoom同時配信、見逃し配信もあります!