講座開催レポート

講座

聖書の言語とキリストの物語 2025.05.13開催

聖書の言語とキリストの物語
講師: 髙橋 洋成(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助教)

日時: 第1回目 5月 13日 火曜日 13時 30 分~ 15 時
第2回目 6月 3日、第3回目 7月 1 日  火曜日 1 3 時 30 分~ 1 5 時

今年度春期の新規講座である、髙橋洋成先生の第1回目の講座は、先生の自己紹介から始まりました。先生のご専門は、言語学、特に聖書ヘブライ語およびその周辺の言語とうかがいました。2010年から2012年の間、イスラエルに留学され、帰国後、(一財)日本聖書協会の新翻訳聖書事業に翻訳者ならびに編集委員として関わられ尽力されました。今回のご講義は、その際のご研究の成果とのことでした。


第1回目のテーマは、「聖書はなぜヘブライ語とギリシア語で書かれたのか」でした。
「レニングラード写本」?「ハンナ・パピルス」?「古期バビロニア語」?「アラム地方」?「ユダ地方」?「カナン地方」?講座担当スタッフは残念ながら専門知識に乏しく、難しい点がありましたが、受講者のみなさんが本当に多岐にわたる質問をされているのを目の当たりにし、聖書に強い関心を持っていらっしゃる方々にとっては、髙橋先生のご講義は知的関心の《渇き》を癒す、《知恵の泉》なのではないか、と感じました。



先生のご講義はまだ続きます。聖書の言語に関する徹底した研究を土台にしたご講義を多くの方に聞いていただければと思います。次回はもう少し詳しくレポートできるよう、スタッフも勉強します!  講座スタッフ


「旧約聖書はなぜヘブライ語で書かれたか?」については、中東からローマまで広い地域にユダヤ人が分散して暮らすようになり、各地で違う言葉を話すようになっていった中で、ユダヤ人としての心の拠り所を祖先から受け継いできた聖書ヘブライ語に求めたのではないかという説明でした。今日のイスラエルのことからも、興味深い指摘です。
次回は「新約聖書はなぜギリシア語で書かれたか?」に続くそうです。 講座スタッフ2

 

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