メッセージ・理念

あいさつ

レンボ・アンドレア

このたび私こと6月30日をもって理事長に着任いたしました。

重責に身の引き締まる思いです。誠心誠意努力いたす所存でおりますが、皆様のご支援を賜りますよう心からお願い申し上げます。

軍国主義一色に覆われた時代の中で1934年キリスト教的価値観に根ざした若者たちの育成の為に岩下壮一神父により財団法人聖フィリッポ寮として誕生した真生会館は、時代と共に変遷を重ね若者ばかりでなく悩み苦しみを抱えたすべての人々の為に活動してきました。

旧約聖書の言葉が心に浮かびます。

「わたしも皆と同じく死すべき人間であり、土で造られた最初の人の子孫である。

母の胎内で肉となり、 十か月、血の中で形を整えた。
男性の種と夫婦の楽しみによってである。
わたしも他の人と同じ空気を吸い、同じ苦しみの地に生まれ、最初に皆と同じ産声をあげ、 産着と心遣いに包まれて育った。
王の誕生といえども異なるものではない。
だれにとっても人生の始まりは同じであり、終わりもまた等しい。」

「知恵の書」7章1節〜6節です。

王国を豊かに成長させ、民衆を安全で平穏な社会へと導き、幸福な生活を手にした古代イスラエルのソロモン王も、己がただの一人の人間であることを自覚します。謙遜な人というよりも、現実を直視する賢者だといえるでしょう。

生き方や考え方にはイエス・キリストとの共通点を見出す事も出来ます。

時代、国籍、身分に関わらず、人々は同じ道を歩んでいます。

孤独感に覆われがちな現代社会に生きる私たちは、ソロモン王の叫びに共感できるのではないでしょうか。

そして現代にも悩み苦しむ若者達がいます。

人間がこの世に産声をあげた時から死する時までにおいて最も大切な事は、守る事、守られる事ではないでしょうか。

「人」という漢字も、支え合う二画で描かれます。支え合い、守り合いによって、人々は生き、愛と喜びを心の底に感じます。

森司教様より引き継いだ真生会館の伝統を守り創始の精神のもと更なる活動を創造していきたいと思います。お力添えいただきますよう心よりお願い申し上げます。

2021年6月30日

真生会館 理事長 レンボ・アンドレア

財団法人 聖フヰリッポ寮設立趣意書 将来社会の指導者たるべき学生善導の重要なるべきは言を待たず その善導は独り校内に限らるべきものに非して 殊に生活の本拠たるべき家庭の如何に係る所蓋大なるも事実の証するところなり 即我財団法人聖フヰリッポ寮は茲に鑑みるところあり 東都遊学の学生に家庭に代る温き団楽的宿舎を提供し 適当なる指導者を以てその智徳の涵養を一層完からしむると共に 些か坊間所謂学生寮舎の欠を償ひこれが模範たらんことを期す 茲に有志者相集り当法人を設立する所以なり