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haima
  ハイマ
      血

B・聖体


(1)文字どおりに
(α)人間の血
(a)一般的に
▼ヨハ一九34 しかし、兵士の一人が槍でイエスのわき腹を刺した。すると、すぐ【血】と水とが流れ出た。
(b)血が木から「滴る」
▼バルナバの手紙 一二1 
(c)婦人の病として、「出血」
[名詞リュシス〈流れること〉と共に]
▼マコ五25 さて、ここに十二年間も出【血】の止まらない女がいた。
▼ルカ八43 ときに、十二年このかた出【血】が止まらず、医者に全財産を使い果たしたが、だれからも治してもらえない女がいた。
▼ルカ八44 この女が近寄って来て、後からイエスの服の房に触れると、直ちに出【血】が止まった。
[名詞ペーゲー〈泉〉と共に]
▼マコ五29 すると、すぐ出【血】が全く止まって病気がいやされたことを体に感じた。 
(d)名詞スロムボス〈滴り〉と共に、「血の滴り」
▼ルカ二二44 イエスは苦しみもだえ、いよいよ切に祈られた。汗が【血】の滴るように地面に落ちた。 
(e)特に、名詞サルクス〈肉〉と共に、人間の体の主要な構成要素として使われ、「肉と血」で「人間」を表す(これは、人間が過ぎ行く存在であること、将来を見通すことができないこと、またその道徳的弱さを特に強調する)
▼マタ一六17 すると、イエスはお答えになった。「シモン・バルヨナ、あなたは幸いだ。あなたにこのことを現したのは、【人間】ではなく、わたしの天の父なのだ。
▼1コリ一五50 兄弟たち、わたしはこう言いたいのです。肉と【血】は神の国を受け継ぐことはできず、朽ちるものが朽ちないものを受け継ぐことはできません。 
▼ガラ一16 御子をわたしに示して、その福音を異邦人に告げ知らせるようにされたとき、わたしは、すぐ【血】肉に相談するようなことはせず、 
▼エフェ六12 わたしたちの戦いは、【血】肉を相手にするものではなく、支配と権威、暗闇の世界の支配者、天にいる悪の諸霊を相手にするものなのです。
▼ヘブ二14 ところで、子らは【血】と肉を備えているので、イエスもまた同様に、これらのものを備えられました。それは、死をつかさどる者、つまり悪魔を御自分の死によって滅ぼし、 
    (ここでは「血と肉」が動詞コイノーネオー〈共有する〉の目的語となり、「(その両親がもつ)人間としての本性を分け持つ」の意味)
(f)複数形で、「血筋、生まれ」
▼ヨハ一13 この人々は、【血】によってではなく、肉の欲によってではなく、人の欲によってでもなく、神によって生まれたのである。 
 (「血から生まれた」は「ある人の生まれを肉体的な本性に負うている」の意味)
(β)動物の血
(a)いけにえの動物の「血」
▼ヘブ九7 しかし、第二の幕屋には年に一度、大祭司だけが入りますが、自分自身のためと民の過失のために献げる【血】を、必ず携えて行きます。
▼ヘブ九18 だから、最初の契約もまた、【血が流され】ずに成立したのではありません。
▼ヘブ九25 また、キリストがそうなさったのは、大祭司が年ごとに自分のものでない【血】を携えて聖所に入るように、度々御自身をお献げになるためではありません。 
◆ヘブ十4 雄牛や雄山羊の【血】は、罪を取り除くことができないからです。
[雄山羊の血]
▼ヘブ九12 雄山羊と若い雄牛の【血】によらないで、御自身の【血】によって、ただ一度聖所に入って永遠の贖いを成し遂げられたのです。 
[雄牛の血]
▼ヘブ九13 なぜなら、もし、雄山羊と雄牛の【血】、また雌牛の灰が、汚れた者たちに振りかけられて、彼らを聖なる者とし、その身を清めるならば、 
▼バルナバの手紙 二5 
[若い雄牛の血]
▼ヘブ九12 雄山羊と若い雄牛の【血】によらないで、御自身の【血】によって、ただ一度聖所に入って永遠の贖いを成し遂げられたのです。(引用二度目)
▼ヘブ九19 というのは、モーセが律法に従ってすべての掟を民全体に告げたとき、水や緋色の羊毛やヒソプと共に若い雄牛と雄山羊の【血】を取って、契約の書自体と民全体とに振りかけ、 
[動物の血]
▼ヘブ一三11 なぜなら、罪を贖うための動物の【血】は、大祭司によって聖所に運び入れられますが、その体は宿営の外で焼かれるからです。 
(b)振り掛ける血
▼ヘブ一一28 信仰によって、モーセは滅ぼす者が長子たちに手を下すことがないように、過越の食事をし、小羊の【血】を振りかけました。
▽ヘブ一二24 新しい契約の仲介者イエス、そして、アベルの血よりも立派に語る注がれた【血】です。
          注ー使用一回
(c)使徒によって、動物の血を食物とすることが禁じられる
▼使一五20 ただ、偶像に供えて汚れた肉と、みだらな行いと、絞め殺した動物の肉と、【血】とを避けるようにと、手紙を書くべきです。
▼使一五29 すなわち、偶像に献げられたものと、【血】と、絞め殺した動物の肉と、みだらな行いとを避けることです。以上を慎めばよいのです。健康を祈ります。」 
▼使二一25 また、異邦人で信者になった人たちについては、わたしたちは既に手紙を書き送りました。それは、偶像に捧げた肉と、【血】と、絞め殺した動物の肉とを口にしないように、また、みだらな行いを避けるようにという決定です。」
  (この他に、「血を避ける」を「血を流すな」という禁止命令と解釈する者もある)

(2)転義して
(α)命の座として
(a)動詞エクキュンノーもしくはエクケオー〈注ぐ〉と共に、「血を流す」つまり「殺す」
▼ルカ一一50 こうして、天地創造の時から流されたすべての預言者の【血】について、今の時代の者たちが責任を問われることになる。 
▼使二二20 また、あなたの証人ステファノの【血】が流されたとき、わたしもその場にいてそれに賛成し、彼を殺す者たちの上着の番もしたのです。』 
▼ロマ三15 足は【血】を流すのに速く、
▼黙一六6 この者どもは、聖なる者たちと預言者たちとの【血】を流しましたが、
あなたは彼らに【血】をお飲ませになりました。
それは当然なことです。」 
(b)さまざまな人物の血(命)
[アベルの血、ゼカルヤの血]
▼マタ二三35 こうして、正しい人アベルの【血】から、あなたたちが聖所と祭壇の間で殺したバラキアの子ゼカルヤの【血】に至るまで、地上に流された正しい人の【血】はすべて、あなたたちにふりかかってくる。
▼ルカ一一51 それは、アベルの【血】から、祭壇と聖所の間で殺されたゼカルヤの【血】にまで及ぶ。そうだ。言っておくが、今の時代の者たちはその責任を問われる。 
[預言者の血]
▼マタ二三30 そして、『もし先祖の時代に生きていても、預言者の【血を流す】側にはつかなかったであろう』などと言う。 
[聖なる者たちと預言者たちの血]
▼黙一六6 この者どもは、聖なる者たちと預言者たちとの【血】を流しましたが、
あなたは彼らに【血】をお飲ませになりました。
それは当然なことです。」  (前項(a)を参照)
▼黙一八24 預言者たちと聖なる者たちの【血】、
地上で殺されたすべての者の血が、
この都で流されたからである。」
  注ー使用一回。直訳ー「血が[この都で見出されたからである]」 
[聖なる者たちと証人たちの血]
▼黙一七6 わたしは、この女が聖なる者たちの【血】と、イエスの証人たちの【血】に酔いしれているのを見た。この女を見て、わたしは大いに驚いた。 
[彼(神)の僕たちの血]
▼黙一九2 その裁きは真実で正しいからである。
みだらな行いで
地上を堕落させたあの大淫婦を裁き、
御自分の僕たちの流した【血】の復讐を、
彼女になさったからである。」
直訳ー「[僕たちの]血」 
▽黙六10 彼らは大声でこう叫んだ。「真実で聖なる主よ、いつまで裁きを行わず、地に住む者にわたしたちの【血】の復讐をなさらないのですか。」 
▼ポリュカルポスの手紙 二1 
[罪のない者の血]
▼マタ二七4 「わたしは罪のない人の【血】を売り渡し、罪を犯しました」と言った。しかし彼らは、「我々の知ったことではない。お前の問題だ」と言った。
▼マタ二七24 ピラトは、それ以上言っても無駄なばかりか、かえって騒動が起こりそうなのを見て、水を持って来させ、群衆の前で手を洗って言った。「この人の【血】について、わたしには責任がない。お前たちの問題だ。」
[ガリラヤ人の血]
◆ルカ一三1 ちょうどそのとき、何人かの人が来て、ピラトがガリラヤ人の【血】を彼らのいけにえに混ぜたことをイエスに告げた。
[黙示的に]
◆黙一九13 また、【血】に染まった衣を身にまとっており、その名は「神の言葉」と呼ばれた。
(c)「血に至るまで」、つまり「血を流すまで」
▼ヘブ一二4 あなたがたはまだ、罪と戦って【血を流す】まで抵抗したことがありません。 
(d)「血の代値」つまり「血を流す行為に対する報酬」
▼マタ二七6 祭司長たちは銀貨を拾い上げて、「これは【血】の代金だから、神殿の収入にするわけにはいかない」と言い、
(e)「血の畑」つまり「殺人の謝礼金で買った畑」
▼マタ二七8 このため、この畑は今日まで「【血】の畑」と言われている。 
(f)「血の土地」つまり「血でぬれた土地」
▼使一19 このことはエルサレムに住むすべての人に知れ渡り、その土地は彼らの言葉で『アケルダマ』、つまり、『【血】の土地』と呼ばれるようになりました。
(g)動詞エクゼーテオー〈要求する〉と共に、「血を要求する」
▼ルカ一一50 こうして、天地創造の時から流されたすべての預言者の【血】について、今の時代の者たちが責任を問われることになる。 ((2)(α)(a)を参照)
(h)動詞エクディケオー〈復讐する〉と共に、「血の復讐をする」
▼黙六10 彼らは大声でこう叫んだ。「真実で聖なる主よ、いつまで裁きを行わず、地に住む者にわたしたちの【血】の復讐をなさらないのですか。」
((2)(α)(b)を参照)
▼黙一九2 その裁きは真実で正しいからである。
みだらな行いで
地上を堕落させたあの大淫婦を裁き、
御自分の僕たちの流した【血】の復讐を、
彼女になさったからである。」((2)(α)(b)を参照)
直訳ー「[僕たちの]血」
(i)「彼の血は・・・の上に」、つまり「血の責任は・・にある
▼マタ二七25 民はこぞって答えた。「その【血】の責任は、我々と子孫にある。」 
▽マタ二三35 こうして、正しい人アベルの【血】から、あなたたちが聖所と祭壇の間で殺したバラキアの子ゼカルヤの【血】に至るまで、地上に流された正しい人の【血】はすべて、あなたたちにふりかかってくる。
((2)(α)(b)を参照)
▽使五28 「あの名によって教えてはならないと、厳しく命じておいたではないか。それなのに、お前たちはエルサレム中に自分の教えを広め、あの男の【血を流した】責任を我々に負わせようとしている。」 
▽使一八6 しかし、彼らが反抗し、口汚くののしったので、パウロは服の塵を振り払って言った。「あなたたちの【血】は、あなたたちの頭に降りかかれ。わたしには責任がない。今後、わたしは異邦人の方へ行く。」
(j)「すべての者の血から自由である」
▼使二〇26 だから、特に今日はっきり言います。だれの【血】についても、わたしには責任がありません。
   [複数形でも同様の意味]
▼1クレメンス 一八14
(β)贖罪のささげ物としての血と命
(a)一般的に
▼1クレメンス 五五1 
(b)特に、罪のあがないの手段としてのイエスの血
▼ロマ三25 神はこのキリストを立て、その【血】によって信じる者のために罪を償う供え物となさいました。それは、今まで人が犯した罪を見逃して、神の義をお示しになるためです。 
▼エフェ一7 わたしたちはこの御子において、その【血】によって贖われ、罪を赦されました。これは、神の豊かな恵みによるものです。
[大祭司であるイエスがささげる血]
▼ヘブ九12 雄山羊と若い雄牛の【血】によらないで、御自身の【血】によって、ただ一度聖所に入って永遠の贖いを成し遂げられたのです。 (・#β$・を参照)
▼ヘブ九14 まして、永遠の″霊″によって、御自身をきずのないものとして神に献げられたキリストの【血】は、わたしたちの良心を死んだ業から清めて、生ける神を礼拝するようにさせないでしょうか。 
▼ヘブ十19 それで、兄弟たち、わたしたちは、イエスの【血】によって聖所に入れると確信しています。
▼1ヨハ一7 しかし、神が光の中におられるように、わたしたちが光の中を歩むなら、互いに交わりを持ち、御子イエスの【血】によってあらゆる罪から清められます。 
▼黙一5 ヨハネからアジア州にある七つの教会へ。今おられ、かつておられ、やがて来られる方から、また、玉座の前におられる七つの霊から、更に、証人、誠実な方、死者の中から最初に復活した方、地上の王たちの支配者、イエス・キリストから恵みと平和があなたがたにあるように。わたしたちを愛し、御自分の【血】によって罪から解放してくださった方に、
▼黙五9 そして、彼らは新しい歌をうたった。
「あなたは、巻物を受け取り、
その封印を開くのにふさわしい方です。
あなたは、屠られて、
あらゆる種族と言葉の違う民、
あらゆる民族と国民の中から、
御自分の【血】で、神のために人々を贖われ、 
▼バルナバの手紙 五1 
[血を振りかけられる]
▼1ペト一2 あなたがたは、父である神があらかじめ立てられた御計画に基づいて、″霊″によって聖なる者とされ、イエス・キリストに従い、また、その【血】を注ぎかけていただくために選ばれたのです。恵みと平和が、あなたがたにますます豊かに与えられるように。 
[小羊の血]
▼黙七14 そこで、わたしが、「わたしの主よ、それはあなたの方がご存じです」と答えると、長老はまた、わたしに言った。「彼らは大きな苦難を通って来た者で、その衣を小羊の【血】で洗って白くしたのである。 
▼黙一二11 兄弟たちは、小羊の【血】と
自分たちの証しの言葉とで、
彼に打ち勝った。
彼らは、死に至るまで命を惜しまなかった。 
▼1ペト一19 きずや汚れのない小羊のようなキリストの尊い【血】によるのです。 
[罪から解放する手段として]
▼ロマ五9 それで今や、わたしたちはキリストの【血】によって義とされたのですから、キリストによって神の怒りから救われるのは、なおさらのことです。
▼1クレメンス 七4 
▼1クレメンス 一二7 
▼1クレメンス 二一6 
▼1クレメンス 四九6 
◆ヘブ九21 また彼は、幕屋と礼拝のために用いるあらゆる器具にも同様に【血】を振りかけました。
◆ヘブ九22 こうして、ほとんどすべてのものが、律法に従って【血】で清められており、血を流すことなしには罪の赦しはありえないのです。
◆ヘブ一三12 それで、イエスもまた、御自分の【血】で民を聖なる者とするために、門の外で苦難に遭われたのです。
(c)従って次のように叙述される
[キリストの血を信じる]
▼イグナティオスの手紙
       スミルナのキリスト者へ 六1 
[契約の血]
▼ヘブ十29 まして、神の子を足げにし、自分が聖なる者とされた契約の【血】を汚れたものと見なし、その上、恵みの霊を侮辱する者は、どれほど重い刑罰に値すると思いますか。 
▼ヘブ一三20 永遠の契約の【血】による羊の大牧者、わたしたちの主イエスを、死者の中から引き上げられた平和の神が、
◆ヘブ九20 「これは、神があなたがたに対して定められた契約の【血】である」と言ったからです。
(d)特に、主の晩餐を制定する語に使われて
▼マタ二六28 これは、罪が赦されるように、多くの人のために流されるわたしの【血】、契約の血である。 注|使用一回
▼マコ一四24 そして、イエスは言われた。「これは、多くの人のために流されるわたしの【血】、契約の血である。 注|使用一回
▼ルカ二二20 食事を終えてから、杯も同じようにして言われた。「この杯は、あなたがたのために流される、わたしの【血】による新しい契約である。 
▼1コリ一一25 また、食事の後で、杯も同じようにして、「この杯は、わたしの【血】によって立てられる新しい契約である。飲む度に、わたしの記念としてこのように行いなさい」と言われました。 
▽1コリ十16 わたしたちが神を賛美する賛美の杯は、キリストの【血】にあずかることではないか。わたしたちが裂くパンは、キリストの体にあずかることではないか。 
▽ヨハ六53−56 イエスは言われた。「はっきり言っておく。人の子の肉を食べ、その【血】を飲まなければ、あなたたちの内に命はない。▽わたしの肉を食べ、わたしの【血】を飲む者は、永遠の命を得、わたしはその人を終わりの日に復活させる。▽わたしの肉はまことの食べ物、わたしの【血】はまことの飲み物だからである。▽わたしの肉を食べ、わたしの【血】を飲む者は、いつもわたしの内におり、わたしもまたいつもその人の内にいる。
▽1ヨハ五6 この方は、水と【血】を通って来られた方、イエス・キリストです。水だけではなく、水と【血】とによって来られたのです。そして、″霊″はこのことを証しする方です。″霊″は真理だからです。
▽1ヨハ五8 ″霊″と水と【血】です。この三者は一致しています。
◆1コリ一一27 従って、ふさわしくないままで主のパンを食べたり、その杯を飲んだりする者は、主の体と【血】に対して罪を犯すことになります。
(e)主の晩餐における交わりを表して、「彼の血と一つとなるための杯」
▼イグナティオスの手紙
       フィラデルフィアのキリスト者へ 四
(f)共同体を造り上げるものとして
▼使二〇28 どうか、あなたがた自身と群れ全体とに気を配ってください。聖霊は、神が御子の【血】によって御自分のものとなさった神の教会の世話をさせるために、あなたがたをこの群れの監督者に任命なさったのです。 
▼エフェ二13 しかしあなたがたは、以前は遠く離れていたが、今や、キリスト・イエスにおいて、キリストの【血】によって近い者となったのです。 
▽コロ一20 その十字架の【血】によって平和を打ち立て、天にあるものであれ、地にあるものであれ、万物をただ御子によって、御自分と和解させられました。
(g)イエスの血として描かれる愛
▼イグナティオスの手紙
       トラレスのキリスト者へ 八1  
▼イグナティオスの手紙
       ローマのキリスト者へ 七3 
▽イグナティオスの手紙
       スミルナのキリスト者へ 一1 
[神の血]
▼イグナティオスの手紙
       エフェソのキリスト者へ 一1

(3)(黙示的な色としての)赤を表し、天にその色が現れるとき、それは災害を示す
(a)火や煙と共に
▼使二19 上では、天に不思議な業を、
下では、地に徴を示そう。 
【血】と火と立ちこめる煙が、それだ。
(b)この世は「血と火によって」終わる
▼ヘルマスの牧者第四の幻 三3 
(c)火と雹と共に
▼黙八7 第一の天使がラッパを吹いた。すると、【血】の混じった雹と火とが生じ、地上に投げ入れられた。地上の三分の一が焼け、木々の三分の一が焼け、すべての青草も焼けてしまった。 
(d)水の色を表して
▼黙八8 第二の天使がラッパを吹いた。すると、火で燃えている大きな山のようなものが、海に投げ入れられた。海の三分の一が【血】に変わり、 
▼黙一一6 彼らには、預言をしている間ずっと雨が降らないように天を閉じる力がある。また、水を【血】に変える力があって、望みのままに何度でも、あらゆる災いを地に及ぼすことができる。 
▽黙一六3・4 第二の天使が、その鉢の中身を海に注ぐと、海は死人の【血】のようになって、その中の生き物はすべて死んでしまった。▽第三の天使が、その鉢の中身を川と水の源に注ぐと、水は【血】になった。
(e)月の色
▼使二20 主の偉大な輝かしい日が来る前に、
    太陽は暗くなり、
    月は【血のように赤く】なる。
▼黙六12 また、見ていると、小羊が第六の封印を開いた。そのとき、大地震が起きて、太陽は毛の粗い布地のように暗くなり、月は全体が【血】のようになって、 
(f)黙示的な意味で使われた「ぶどうの血」
▼黙一四20 搾り桶は、都の外で踏まれた。すると、【血】が搾り桶から流れ出て、馬のくつわに届くほどになり、千六百スタディオンにわたって広がった。