講座開催レポート

講座

女性の視点から日本社会を見る

真生会館の新しい講座として、10月から「女性の視点から日本社会を見る」がスタートしました。

第1回 10/21は、武田なほみさん(上智大学神学部教授)が「福音書にみる女性たち」のタイトルで話されました。イエスに出会った女性たちが、癒されイエスに使える者となっていった姿が語られました。

写真 武田なほみさんの講座風景

写真 武田なほみさんの講座風景

第2回 10/28は、木谷佳楠さん(同志社大学神学部助教)です。アジアのキリスト教などを専門とされています。神学者として、女性として、今の日本に対して語っていただきました。多国籍の人々が暮らしている状況や女性の社会進出が推進されている中で、女性の生き方が問われていることが、今の女子大学生の様子の紹介も交えて語られました。

写真 木谷佳楠さんの講座風景

写真 木谷佳楠さんの講座風景

第3回 11/4は、稲葉景さん(白百合女子大カトリック教育センター 専任講師)に「家庭」についてのカトリック教会の捉え方や現代日本の家庭の状況など、様々な視点から話していただきました。第二ヴァチカン公会議後の「信徒の聖性」についての理解から、最近のフランシスコ教皇のメッセージまで、キリスト者の生き方や家庭に対して現実に即して寄り添うようになってきていることが、話されました。

写真 稲葉景さんの講座風景

写真 稲葉景さんの講座風景

第4回 11/11は、大田伊杜子さんら女性4名で、パネルディスカッション「今、教会での女性は」として、教会での信徒の役割の変化や社会に向けての取り組みなどを分かちいました。 援助修道会のシスター大田は、修道者としてのこれまでの歩みや去年までのアフリカでの活動体験から話していただきます。他の3人も、自分の教会活動や信仰生活を踏まえて、参加した皆さんと体験を分かち合いました。

写真 パネルディスカッション「今、教会での女性は」講座風景

写真 パネルディスカッション「今、教会での女性は」講座風景

第5回 11/18は、浜矩子さん(同志社大学ビジネス研究科大学院教授)のお話です。 現代日本の経済状況やそこでの女性の立場など、様々な視点からお話ししていただきました。 本来はいかに女性が強い者であるかを、強く訴えました。

写真 浜矩子さんの講座風景

写真 浜矩子さんの講座風景

第6回 11/25は、NPO法人カリタス釜石副理事長の伊瀬聖子さんとスタッフの今村恵美さんをお迎えし、二部構成でお話しいただきました。
1)伊瀬さん:「女性の視点から日本社会を見る」~被災地支援の現場より~
主に女性サポート事業の紹介、男女共同参画促進、パープルリボンサポーター養成講座、被災後の過疎地における女性相談、DV相談について等々。
2)今村さん:~復興公営住宅におけるコミュニティーづくりに女性が果たす役割~
自治会の活性化、自治自走可能な自治会運営には女性の力が必要、など。

写真 伊瀬さん今村さんの講座風景

写真 伊瀬さん今村さんの講座風景

第7回 12/2は、NPO法人『レジリエンス』代表の中島幸子さんをお迎えしました。レジリエンスは、DVや虐待、モラハラ、いじめ、パワハラ、その他さまざまな原因による心の傷つきやトラウマに焦点をあて、情報を広げる活動をしているNPO法人です。(レジリエンスHPより)女性だけでなく、弱い立場に置かれた人たちに、どう向きあい寄り添うか、ヒントとなるお話を、みなで聞きました。

写真 中島幸子さんの講座風景

写真 中島幸子さんの講座風景

第8回12/16は今期の最終回で、心理カウンセラーの岡﨑清子さんをお迎えしました。
『いのちが蝕まれるなかで「人間への信頼」を生きるには』というタイトルで、人間に対する信頼や相互の理解を育てるために「対話」が大切であること。そのために「自分を知ること」の必要性、自分が分かったことを自分の言葉に置き換えて相手に伝えていくことの大切さなどを説明してくださいました。

写真 講座後に岡﨑清子さんを囲んで記念写真

写真 講座後に岡﨑清子さんを囲んで記念写真